NETFLIXプロダクションでWBC2026大会SAN JUANのプエルトリコラウンドから、マイアミまで携わらせていただいた。
私の本職は、コーディネーターのため、基本的には大会スポンサーに関わる方々の食事コーディネートや、制作に関わる準備や撮影などがメイン業務なのだか、その瞬間はいきなり訪れた。
韓国とドミニカ共和国との試合で後者が勝ったら、タティスJr.、ゲレーロJr、フアンソトなど超スーパースターメジャー活躍選手へのインタビューは、英語でやるより、母国語スペイン語でやった方がナチュラルかつ、いい表情が撮れるのではないか?
なんて声がコンパウンドの奥から聞こえてきた。
【まだまだ続く打ち合わせ】
でも西語通訳なんていないよな?
いや、1人たしか今回プロダクションの人間にスペイン語が話せる人がいたから聞いてみようか。
嫌な予感( ;∀;)
予想は的中し、一時間後に今回放映仕切りの日テレのチーフプロデューサーとスポーツ局長にスペイン語通訳お願いできますか、と打診を受ける。
普段は丸山ゴンザレス氏に関わるプロダクションでギャングになんでこの世界に突っ込んだんだ?組織の中の役割は?などの通訳は行ったことがあるが大丈夫でしょうか?との簡単な会話を話した。
しかし、内心は、心臓バクバクでこんな機会はないし、挑戦したい気持ちと何億人の視聴者の前で大失態をかます不安とで揺れ動き、思考回路はショート寸前(‘◇’)
先方からは、
まぁ、まだわからないので決まったらよろしくね〜(‘ω’)ノ
ドミニカが勝つかもわからないからね〜なんて会話で終わり、通常業務へと戻った。
【試合開始】
万が一に備えて、専門用語を頭に入れ始める。
幸い野球を12年間やっていたので、ルールやサインプレーの英単語は頭に入っている。
ヒットエンドラン
スクイズ
セイフティバント
タッチアップ
でも、知らない単語もはるかに多い。
マウンド
ツーシーム
フォーシーム
スライダー
押し出し
ワイルドピッチ
犠牲フライ
もっと言うと
キャッチャーの配球
リード
バッテリーコーチ
あかん、きりがない
今回の試合は、序盤の試合は見ずに専門用語をとにかく2-3時間で頭に押し込み、試合を流し見にしていた。
【爆発しているドミニカ打線】
5回終わったあたりに、コンパウンドがざわつく(;・∀・)
【これ、ゴールドゲームあるぞ】
え?
俺通訳いくか否かも本格的に言われていない。
どないなってますか?
【その瞬間は、いきなりやってきた】
通訳行ってください!
いきなりの通訳確定通知
高まる緊張感
散々通訳はやってきた。
テレビやガイド。日本ラム酒協会、警察、軍隊、企業Meetingなど…
ただ全世界の方がみるNETFLIXのかつ生ストリーミングの対応なんて初の初。
乾く喉と唇に水分補給する間も無く球場へ向かう担当とわたし。
球場裏に到着して、一息つき
大歓声が聞こえた
え?なんの歓声?
なに?
遠くから聞こえた 英語
finished the game!
そう、7回10点ゴールドでいきなり予想よりはるかに前倒しにて試合終了!
どこでやるかもきいてないなか、グランドに放り出された。
鳴り止まないドミニカンファンの歓声、
太鼓音、
眩いばかりのフラッシュ
ようやく自分がどこの舞台で通訳をやるのか悟りはじめる
ここまできたら、やるしかない
さっきいれた専門用語でぶっつけ本番!

【きたー!】
MLBの大谷の契約金に並ぶ超スーパースターのフアンソト!ニューヨークヤンキースからメッツに移り渡った若き天才スーパースター!
日テレの平塚アナウンサーから
今日の試合の振替りに関する質問が飛ぶ
歓声で平塚アナウンサーの声が聞こえない
聞こえないので、耳元で話してください!
こんなやりとりをしてとにかく必死
2回目の質問からビシビシ聞こえて、
さぁ言い訳はできない通訳劇場の開始
今回の華麗な走塁についてお聞かせください
考えずに淡々と通訳
意外とパニックにならずにスラスラとはでた
というか、だすしかなかったスペイン語
1選手に約3-4質問し、言われたことを訳す
終わった ソト選手への質問
言われたことは全て理解できたし、おそらく通訳も。

このあとゲレーロJRがやって同じことを繰り返した。
ゲレーロJRの質問は、正直試合の序盤をみていないとわからない質問で焦ったが無事にのりこえた。
最終的に今回の野球通訳で感じたことは、専門用語よりも試合の流れと山場を見ておき理解しておくことだと痛感した初めての通訳であった
とにかく、終わった瞬間に胃痛がはしり肩の荷がスッとおりたのを思い出す
実に、緊張した初の大舞台でした。
津村剛平
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